自ら学び,自ら考える児童の育成
=国際理解教育を通して=

…というのが,今回の研究となっています。
昨年度迄の「各教科におけるコミュニケーション能力の育成」とも大いに関係があり,
(教師の心構え,関わり方…正しく構成主義的関わり!)
更に児童に視点を向けた研究及び実践をしていくことになりました。
もちろん,「総合学習・総合的な学習の時間」を視野に入れての研究ですが,
飽く迄も,本校児童の実態を考慮しての内容となっています。
以下がその視点になります。

@ 各教科の知識・技能を「総合的能力」として生かせる力
A 「自信」
B 協調性・思いやり
C 「振り返り」「柔軟性」(特に教師に求められる姿)
D 各教科で「何が得られるか」をしっかりつかむ
E 国際化・情報化への対応力
F 意見構成力,意見の表現伝達力の更なる練り上げ
G 全てを「生きる力」に結びつける

ニーチェの「あれもこれも」よりも,キルケゴールの「あれかこれか」で精選し,
挫折していった方が,きっと実を結びやすい…なんて,考えているのは私だけでしょうか?

さて,そんなことは隅に置いて…
今回の研究も,予想通りもめています。
1学期は主に理論研でしたが,何故,「研究主題」を基に各自で調べてこようとしないのか…
どうも「大変じゃ〜」という意識が強いようですが…。

個人的には3年前の算数における「構成主義的な学習展開」で,かなり似たようなことを
研究していたので,「総合的な学習の時間」においては何の苦もなく
受け入れることができました。
しかし,私の場合はそれ以上に「懐かしさ」を感じてます。
自分たちの受けてきた学習が,正しく今回提示された「総合的な学習の時間」
これに当たるのです。もしかしたら,これは教わったと言うより
自然発生的なものだったのかも知れません…。
ただはっきりしているのは,学習の前に常に「夢」が合ったように思います。
「有名大学入学」…
確かに大変ですが,実際彼らが,ここまでに得た知識を,本当の意味で生かし切っているか…
それは,私と同世代の人ならだいたい想像がつく筈です。
残念ながら,その多くの人は学力を「点数化」することだけでしか
その答えを見つけきれなかった…そう思わざるを得ません。
=生涯を通した「夢」に向けて,これまでに得た知識技能を生かす=
そこで,自分の「無知」を知り,これを打開していくことで少しずつ前進していく…
こういった生き方を,もう一度見直さないといけませんね。

と,こう考えたとき,今回の研究は「絶対に必要だ!」と考えるのですが,
教師の悪い癖の1つとして,先のことを「理論的」に考えすぎること。
(みんなじゃありませんよ。一部一部)
お〜い皆さん!もっと積極的に行かないと,自分の殻から抜けだせんぞ。

宮崎県の高校生の学力は全国で最下位だったそうですね。
そう言った点で「総合的な学習の時間」に対する批判も有るようですが,
しかし,そう悲観的なものではないと思いますよ。
要は「生きる力」ですよ。
そして,何よりも,私たち大人がもっと変わっていかないと!


=研究構造図=
残り容量が少ないため,
関係上これ以上大きく載せられません
(T.T)
せめて雰囲気だけでも…

そんなこんなで,今年の研究は3年計画で行われます。
この研究で,教師の「ちょっとした心構えの改革」を含め,
「個々の児童を長期的に見つめ,それぞれを伸長」させられるように
充実させて行きたいと思います。
=全国の研究主任の皆さん。頑張りましょうね=

7月8日(木)に集中授業が行われました。
留意した点は次の通りです。

@ 「目指す児童像」を授業者がしっかりつかんでおくこと。その為には個々の児童
把握を更に確かなものにしておく。
A 集中授業だからと言って,単元の入れ替え等行わず,計画的に横断的な
学習活動を実施していく。
B 児童の興味関心を維持させるために,課題は児童が考える。
C 児童にとって,より自然な意見交換ができるように,その場での発表における抵抗感を緩和させ,徐々に自信をつけさせていく
D 児童に,この授業までに学習しておくべき物をしっかり把握させ,目的意識を持たせておく。ここまでの個々の児童把握もしっかり行っておく。
E この授業は飽く迄も,このクラスの実態に合わせた展開であり,指導技術を見るものではないこと。(児童理解の為のテーマ研・全ての児童に対応するためにはどの様な工夫が必要か…等)
F 個々の児童が修得した知識技能をいつでも振り返ることができる工夫はないか?
(今回は「振り返りコーナ」というものを設置していた)

今回授業された先生は,本当に良い「提案」を示して頂きました。
発表の形態をいわゆる「順番待ち」ではなく「同時進行」という形で行ったわけですが
これはCから来る配慮になります。もちろん適度な緊張感は有るわけですが,
それをカバーしてくれる何かがあったようで,下位の児童も実に意欲的でした。
だからこそ,見えてきた問題点も幾つか出てきました。

資料の意味を理解する力が不十分。
発表は練習していて上手だが,質問の仕方はもう一つ。(質問はなかなか練習できないの
で,児童の本当の力が見えてくる)
資料活用力,理解力,作成力が不十分。
これまでに各教科で得てきた知識技能が生かされていない(生かし方が分かっていない…
知識技能の断片化)
このような機会を増やしていけば,かなりの手応えが期待できそうである。
既習内容をいつでも引き出せる工夫というのは,今後も大きな課題となりそう。
一人一人の児童の伸長をはかるためには,短期では難しい。
(基本は「この子のここを伸ばしてやりたい…」という願いを持って,全ての児童に接すること)

以上のことが見えてきたのですが,総括すると…
私たちの学習展開が如何に単発的で,断片的で,強制的だったかを思い知らされたように思います。
つまり,確かに見劣りする部分は多かったけど,その大部分は
「もっと機会を与えて,意味付けをしっかりさせていけばなんとかなるし,プラスα効果も期待できる」
ものだったからです。
前のページで「教師の権威が児童の考えを左右させてしまう」
というよなことを述べたのですが,指導案的な一本調子の学習展開が,結局,
児童の可能性を制限してしまっていたのかも知れませんね。
このことを,みんなに知らしめることができた点で,実に大きな収穫があったと思います。


この「総合的な学習の時間」を単なる「消化型」学習にしないためにも,
事前の計画が重要になってきます。
ただし,これは「絶対的」なものではなく,「弾力性」のある
ものでなければいけません。もし,この計画を頑なに実践していこうものなら,
結局,これまでの単線的な学習と同じになってしまい,
児童の意志を無視した教師主導の学習になってしまう可能性が出てしまうことになりかねません。
この学習の意義は,「普段の学習で培った知識・技能を総合的に生かす(知の総合化)
ことにあるわけで,その間に起こる紆余曲折が
子供たちの「生きる力」に結びつくのだと思います。
「何故こうなるのか?どうして?」といった様々な問題に対し,「何とかしよう!」という
意欲と工夫が今の子供たちには必要でしょうね。
教員仲間の間では,よく,「発達段階上無理なのでは…」という言葉が飛び交いますが,
ホントにそうでしょうか?確かに闇雲にチャレンジさせるのは問題があると思いますが,
たいていの場合は,場数を踏めば,解決の糸口を見つけるものです。
この学習計画のポイントは,子供たちが「いかにして意欲的に取り組んでいくか?」
という視点に立ち,個々の児童の様子をできる限り把握しながら,
臨機応変に計画を変更していくことで,適切なナビゲートをすることです。
その為にも,基になる年間を見通した初期の計画は必要になってくる訳ですよね。

先にも述べたとおり,この計画を効率よく実践していく為には,
個々の児童の基礎学力の徹底が大きく影響してきます。
もちろん,この「総合的な学習の時間」だけでも,十分これを実現できるわけですが,
これは,飽く迄も,
この時間の中に,教科が機能的に組み込まれて,年中これを実施する場合のみです。
実際は,これとは別に教科の時間もあるわけですから,教科学習を無視するわけにはいきません。
それでは,どういうスタンスで「総合的な学習の時間」と「教科学習」を結びつけたらいいか…
つまり,教科で学んだ知識が「総合」の時間で生かされ,
総合で出た疑問を「教科」で解決できるように考慮すれば

子供たちの「教科学習」への思いが,変わってくるのでは…そう考えます。
「あ,それこの前の勉強習ったぞ!」「え?どこ?」
こんな会話が子供たちに出れば…自分達の子供時代,
そんな会話をしながら学習をした事ありませんか?少なからずとも,自分は経験あるのですが…。
ですから,個人的には,この学習パターンはとても懐かしい学習パターンなのですよね。

となると,この学習と各教科との連携を持たせることが「鍵」になってきそうな気がします。
それでは,どこで連携させればいいか…。
先に「知の総合化」という言葉を記しましたが,つまり,各教科の特性を再認識し
更には,各単元でどういった「資質・技能」が身に付くのかを
事前に把握しておくことがポイントになってきそうです。
また,それは子供たち自身にも意志気付ておく必要があります。
これらのことを効率よく実践するためには,
結局の所,
自分達の計画している「総合的な学習の時間」が,
子供たちにとって興味の対象になっているかどうかにかかっていると思います。
ここは教師の腕の見せ所でしょうね。(簡単に言ってますが,結構難しいです…実際)

そこでこういった計画表を作りました。
学習計画表
まあ,こんな具合ですが,理想としてはこれを,
新学期に,児童の実態を把握した段階で仕上げることなのですが…
大変ですが,実際の所,これがあるのとないとでは全然違います。
また,「目指す児童像」を明確にすることは,途中,行き詰まったときの指標にもなるので
しっかりと実態を考慮して決めていくべきでしょうね。
但し,この計画表は,このクラスの実態に合わせて作ったものです。
次年度に使えるという保障はありません。参考にしかならないのであしからず。

PS:やはり,この研究を実践していく上で,
一部の女性陣から「え〜めんどくさい」なんていうことを口にする人がいましたが,
まあ気持ちは分かりますがね…。でも,その気持ちを子供に置き換え,実践に生かせば
きっと,いい実践ができるでしょうね(^・^)

=2000年10月25日,第3学年授業研=
☆彡
運動会計画と授業研と国際理解教室計画と…三つ巴の苦しみの中から,
今回はようやく,2つめの「授業研」に漕ぎ着けることができました。
とはいったものの,昨年度の生活科の経験を生かし,
児童自身にそれらを想起させながら,今回の授業を展開してきたので,
正直なところ,そんなに苦労はしませんでした。
気を付けたことといえば…

@ 計画に固執せず,個々の児童の変容を見ながら,計画の方向修正を行ってきた。
A 方向修正はするが,「目指す児童像」に向けて修正してきた。
B 昨年度の経験を常に想起させながら,それを自力で進めていけるように支援してきた。
C 「おらが資料は,みんなの資料」…友人間の情報交換が気軽にできるように配慮した。
D 資料から情報を得る際に,自分自身が発表しやすいように,「自分の言葉」でまとめるように意識付けた。

特にCDのことは,ただでさえ,時間や情報の少ない状況の中で,
「中間発表会」を数回繰り返したことで,
子供たちは自然と,その意味と必要性を理解したようでした。
だから,資料をそのまま「丸写し」し,資料を棒読みする子供たちは,
最終的には無くなりました。
もちろん,個人差はあるのですが,どの子供たちも明らかに,ステップアップしており,
ここに来て上手く歯車がかみ合ってきたように思います。

子供たちのこの活動における,関心事は,
「ケーブルテレビのスタジオジャック」です。
「発表が上手くできたら,テレビにも出演できるかも…」
と,私が軽い気持ちで口にしたものだから,いつの間にやら,
それを本気にしてしまって…
さあ…困った!一応,子供たちのこれからの様子を見て
判断してから,TNNに交渉してみるつもりですが,
果たしてそんなことが可能なのでしょうか?

子供たちの確かな成長を目の当たりにして,
このことが一番の心配事になっている今日この頃…(T.T)

=下にその時の指導案をリンクさせておきます=
3年生の総合の授業研資料です

その後…
この授業の後に,子供たちの調べ学習が随分の様変わりしました。
@課題との関連性
A調べ方,まとめ方
B質問を受けたときの考え方と答え方
C意見の聞き方
D普段の教科学習を生かそうとする姿勢
これらを子供たち自身が意識するようになりました。
「あ!これは僕のテーマに生かせる!!」
といった具合にです。

「総合の時間が入ったせいで学力が落ちる!」
なんて言っている人がいますが
むしろ,前にも記したように

総合的な学習の時間
↓↑
教科学習で得た知識技能基礎

の流れがかみ合えば,
子供たち自身に,学習の「意味」が理解できるようになり
それを実生活,または「将来の夢」へとつなげていくようになると思う。
「自ら学び,自ら考える力」が「生きる力」につながるという意味を
私自身が実感した今年の研究となりました。


2001年 新天地での「総合的な学習の時間」

転勤して最初の主題研…,
内容について,ついつい口を挟んでしまいましたが
実際,方向性を考え直す状態にあるようです。
どちらかというと
「既存の行事消化型」的な扱いで,年計が作成されていました。
まあ,作成にかかった時間と苦労を考えると
心苦しくて申し訳ないのですが,
子供たちのことを考えると,どうも…
教師の苦労はシャボン玉のようなもの。(でも,辛いのはよく分かります)
その場その場で,改善すべきものはしていかないといけないと思います。
研究主任の先生もその辺りでホント苦労されていたようです。
気持ち…ホントよくわかります〜♪

といった考えで,怠け者の私が色々言ったものだから,
主事訪問の研究授業をするはめになりました。
しくしく
天罰ですね…

さて,今年は6年生。6年生とはいえ,事実上「総合の時間」は未体験
そういった中で,彼らの実態を基に何を目指していくか…
そこで,昨年度3年生で行ってきた流れを踏まえながら
6年生が飛びつくものを考えてみました。

私たちで創ろう!未来の日本
=小泉総理大臣!私たちの意見を聞いて!!=

です。なんと大それた事か…。
まあとにかく,彼ら自身,普通の調べ学習は各教科で経験している訳ですが
ただ発表して,「ハイおしまい」だったようです。
自分達の小中学生時代を思い出してみると,明らかにこれらはマンネリ化していて
つまらなかった様な記憶があります。まあ,それだけ調べ学習を多く取り組んできたからこそ
そういう,気持ちになっていたのかもしれませんが…
やはり子供たちには,自分の調べ上げたものには「プライド」を持ってもらいたいし
一人一人が満足して欲しいし…
そんな,気持ちからつい,このようなテーマ&目標を掲げてしまいました。
そしたら,食らいついてくれました〜(^.^)
そして,子供たちは今,作り上げたときの自分の姿や様子を想像しています。
結局のところ,長期にわたる調べ学習の場合,何らかの張り合いがないと
惰性的になってしまうわけで,こういう気持ちは大切なわけです。
その気持ちが,教科学習にも影響を与え,
子供たち自身の「夢」の実現への活力へとつながるのではないでしょうか?

今のところこういう形で流していこうと考えています。

今回の流れ
今回の流れ


一応,仮指導案と資料をアップしておきます。まあ,変更があるでしょうが…(^_^;)

仮指導案 自己評価card 導入資料
仮の指導案です 感情曲線型評価card 導入時に使ったワークシートです

評価CARDについては「感情曲線型」を採用しました。
理由?子供たちがこの形式をやたら気に入っているからです〜。

さ〜て,子供たちはとっても乗り気です!!
怖いほどに…
みんなで頑張って総理大臣に意見しよ〜!!(^^ゞ

5月30日授業研までの実践報告
ここまでの所を簡単にまとめてみました。
今回までの実践報告です

=2学期=
「勝てるはずがない」と予想されていた運動会もフタを開けてみれば
圧倒的な勝ちで終わりました。
ちなみに…
その「負け」の原因と思われていたのがMyクラスでして,
彼らには申し訳ないのですが,走力・競技力いずれも他のクラスよりも
確実に劣っていました(本人達も知っていました)
でも,学年リレーでアメリカ式のバトン方式を取り入れてみたところ,
あまりにもうまくいきすぎて1位!!
勢いというものは怖いもので…それ以外の競技でもダントツ1位…
明らかに彼ら自身で勝ち取った優勝でした。

それが原因というわけではないのですが
しばらく,時間がとれなかった総合の時間を,子供達の方から要求してきまして
やっと
前回の続きが始まりました。
=視点は=
「今,私達にできることは?」です。
まずは「知識だけを羅列しても,何ら解決にはならない!」
ということで
とにかく,これまでに得た情報や知識に重みをつけるためにも
「経験&体験」が重要だということで
その為の「企画書」を作成中です。
これができた段階で
保護者の方々と子供達で相談し
実際に「アクション」を起こそうというわけです。
うまくいけば,そこから地域へと発展するようなものが生まれてくれば…
なんて考えていますが,
何よりも
子供達が「卓上論」だけで
語る人間ではなくて,「行動」で語る人間であってほしい…

という願いの方が大きいです。
もちろんこれは保護者の方々の願いでもあります。

「企画書」と「保護者の方々との話し合い」の展開がまとまり次第
またUPします。しばらく待っていてください。


残念なことに,この計画はタイムオーバーとなってしまいました。
結局…学校側との連携がうまくいってなかった事が原因です。
いくら頑張ってみても,クラス単位での運営は限界があるということでしょうか?
ホントに残念です。

でも
子供達自身の「将来への願い」
これはまとまりました。
それぞれの子供達が自分達なりに,地域&日本の未来を考えるきっかけとなったのは
成功したと思います。
総理大臣への意見書…これが結局如何に大それた事か…
学習を進めていくうちに子供達自身も気付いたようです。
意見を述べるよりも,「私達の誓い」を総理大臣に聞いてもらおうということで
「私達の願い・誓い」を「手紙」という形でまとめ上げました。
HPの容量の関係上載せられることは出来ませんが
これらの手紙を総理大臣に送ってみようと思います。
どういう結果になるか分かりませんが,
子供達の願いが少しでも中央に届きますように…

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